2015年7月4日土曜日

ロースクールに行ってよい例外的な場合(アメリカ編)

前にロースクールに行ってもよい例外的な場合の日本編を書いたが、アメリカの弁護士とロースクールに行ってもよい例外的な場合のアメリカ編について話し合ってみた。
驚いたことに皆の意見は一致した。

ロースクールに行ってもよい人は、数多くのコネがある人である。

事務所とコネがあると言う意味ではなく、クライアントとなりそうな大手企業との何らかのコネがたくさんあることである。親や親せきを通じたコネでも良いし、自分自身のコネでもよい。クライアントになりそうな企業との強いコネクションのリストがあるかによって大手事務所で生き残れるかが決まるからだ。

そこで、こんな話を思い出した。

ある韓国の大企業のお偉いさんを親戚に持つ韓国人が、アメリカのロースクールを卒業してアメリカの超大手の事務所に就職した。今、アメリカの景気が良くなっているので、H1Bビザの年間の発行制限を大幅に上回るビザ応募があり、まず最初に抽選が行われて、その抽選に外れると、ビザ申請の手続きに進めない。つまりアメリカでは働けなくなる。しかし、その大手事務所のパートナー弁護士は、その韓国人に、ビザは大丈夫、こっちで何とかするからと言って、何をやったか分からないがビザを取得したというのだ。その事務所はその大手韓国企業の仕事を担当しているということだ。何としても、その大手企業のお偉いさんの親戚の韓国人を身内に引き入れたかったわけだ。


アメリカ型の法曹界では、コネがすべてである。