2014年6月13日金曜日

会員を見ていない日本の弁護士会

最近、American Bar Association (ABA) http://www.americanbar.org/aba.html から勧誘の電話がよくかかってくる。
断っておくが、アメリカン・バー・アソシエーションは任意加入団体である。つまり、強制加入団体である日本の日弁連とは全く性質が異なる。つまり、会員にとって魅力のある団体でなければ、会員は余計な費用を支払ってまでアメリカン・バー・アソシエーションに加入しようとは思わないのである。だから、会員にとっての魅力を意識した勧誘になる。つまり、会員が何を望んでいるのか無視することはできないのである。

勧誘員は、アメリカン・バー・アソシエーションに入ると、こんな良いこともあります、こんな良いこともありますと、会員にとっての利益を矢継ぎ早に説明していく。どうやら、項目が書いてある紙が手元にあるようだ。
「今なら、3ヶ月無料でこのサービスが受けられます。継続する義務もありません。どうですか、入ってみませんか。」と言っている。

「結構です」と電話を切ったあと、日本の弁護士会に加入した場合の利益はなんだろうかと考え込んでしまった。

弁護士会に加入しなければ、弁護士と名乗れない、弁護士業務を行わせてもらえない、というのは利益なのだろうか。単に脅迫されて仕方なしに弁護士会に加入している人が多いのではないか。

弁護士会は、弁護士会費を使って、不必要に豪華な会館を建築したり、不必要に人を雇ったり、無駄としか思えない会費の使い方をして、お金を垂れ流している。さらには、強制加入団体でありながら、政治声明など発表している。他の意見を持っている会員の人権を侵害する行為とも言える。

強制加入に甘えて、会員を見ていない日本の弁護士会。強制加入にするなら、弁護士会は本来の目的に縮小すべきではないかと思う。もし、業務を拡大したいなら、任意加入団体にすべきであろう。