2015年3月20日金曜日

クライアントも訴えられる❓

アメリカの法律関連のニュースを扱うサイトで、アメリカのある法律事務所が、クライアントが弁護士費用を支払わないとして、訴えたというニュースが載っていた。

弁護士報酬とプラス利息で、9ミリオンダラーを超えるとのこと。1ドル100円で計算しても、日本円で9億円を超えるわけである。弁護士報酬がこれだけの額になるというのも驚くが、以前クライアントだった会社を法律事務所が訴えるというのもアメリカらしい。

アメリカの法律事務所は、クライアントからの支払いが遅延した報酬債権について債権回収会社に売却してしまうことも多い。債権回収会社は容赦ないので、クライアントを訴えることもあるだろう。しかし、このニュースでは、法律事務所自らが元クライアントを訴えている。


アメリカの事務所に事件を依頼するときは、慎重にすべきである。事務所が大きければ、事件を担当してくれた弁護士であっても、報酬をコントロールできないことが多い。いつの間にか、多くの弁護士が事件に関与してきて、多額の時間をつけてしまうことがある。一旦、システムに時間がチャージされると、責任者のパートナーであっても、事務所の規則に従わなければ、ディスカウントすることができない。考えられない額の報酬請求が来たからと言って払わなかったら、債権回収会社から督促状が届くことになる。もしかすると、法律事務所から訴えられることもあるかもしれない。