Abave the Lawというアメリカ法曹に関する、わりとよく読まれていて信頼もあるブログがあるが、そこに、ホラー映画より怖いと思われるアメリカのロースクールの現実に関する統計が出ていた。
http://abovethelaw.com/2014/03/the-law-schools-with-the-most-heavily-indebted-graduates/
ロースクールに行くために卒業生が負った借金の平均をロースクールごとにランキングしているのである。
1ドル100円で計算しても1500万円を超えているロースクールがほとんどである。
ランキングのもととなっている統計はこちらのようだ。
http://grad-schools.usnews.rankingsandreviews.com/best-graduate-schools/top-law-schools/grad-debt-rankings
さらに、ロースクールごとに、卒業生の何パーセントが借金しているのかの統計が出ている。75パーセントから90パーセントの卒業生が借金している。
恐ろしいことに、この統計には、ロースクールに入る前に卒業した大学のための借金は含まれていないそうだ。
この記事の良いところは、就職率の統計もあわせて検討しているところである。
リストを見てもらえば分かるが、非常に低い。驚くべき低さである。有名校はわりと高い率になっているが、有名とは言えないロースクールは50パーセントをきっている。
面白い表現は「As we’ve noted previously, going to a low-ranked law school is like “playing Russian Roulette with your financial future.” 」である。
ランキングの低いロースクールに行くことをロシアンルーレットにたとえている。
何のためにこれほどの借金をしてロースクールを卒業したのか、自問自答している卒業生は星の数ほどいるのであろう。
知らないというのは、本当に怖いことである。