2015年4月22日水曜日

50時間のプロボノが必要?

ニューヨークの司法試験を受験した人が、「今、研修先の事務所の弁護士に混ぜてもらって刑事事件をやっているんです。」というので、「企業から派遣されているのに、なんで刑事事件なんてやっているんですか?」と聞くと、「今年から、ニューヨーク州で弁護士登録するには、50時間のプロボノをやらなければならないんです。なので、登録するためにプロボノとして刑事事件をやらせてもらっているんです」と答えていた。

この50時間のプロボノというのは、外国人(アメリカ人以外の人)にはかなり大変な要件なのではないか。何らかのコネクションがない限り、プロボノをやる機会などないような気がする。

これからは、「ニューヨーク州弁護士」と名刺の飾りのようにつけている人は減るのだろうか。

これから、アメリカのロースクールに留学する人は、プロボノとして何をやらなければならないのか、プロボノをやった証明はどうやって得られるのか、プロボノをやるためにどうすればよいのかなどを留学前から準備する必要があるのかもしれない。