2015年6月16日火曜日

ロースクールに行ってもよい例外的な場合

以前に、Don't Go to Law School Unless という本(http://www.amazon.com/Dont-Law-School-Unless-Opportunity-ebook/dp/B009D13IA6)の話をした。非常に興味もあり、Reviewの星も多いので読んでみたい本ではあるが、忙しくて読む時間はない。ただ、この「Unless」の部分が気になってしょうがない。

アメリカのロースクールのUnlessの場合、つまり、ロースクールに行ってもよい場合はさておき、日本の法科大学院に関しても同じような本を書いたら、Unlessの部分はどうなるだろうかと考えた。

そこで、法科大学院に入学してもよい例外的な場合とはどんな場合かを書いてみたい。

以下のような場合が考えられるのではないか。

1. 親や近い親戚がクライアントを抱えている弁護士であり、親のクライアントを引き継げる場合
2. 親や近い親戚が上場会社の役員などであり、その会社が使っている弁護士事務所に頼み込めばそこに就職できる可能性が高い場合
3. 将来親や近い親戚の会社を引き継ぐ予定であるが、弁護士の肩書があった方が、他の役員の手前都合がよい場合
4. 親や近い親戚が政治家であり、その選挙基盤を利用して将来政治家になろうと思っている場合
5. 親が金持ちであるので働かなくてよいが、世間体を考えて、何かしらの身分が欲しい場合
6. どうしても東大に入学したいが、大学では東大に入学できなかったので、法科大学院で再挑戦したい場合
7. 経済的に裕福で働く必要はないが、弁護士として人権活動などを行ってみたい場合

そんなところだろうか。

超優秀な人は、予備試験を受験すべきで、法科大学院に行くべきでないのは言うまでもない。