2016年6月12日日曜日

学閥 その2

今の日本の法科大学院制度は、学閥を助長する要素があると思う。

定員割れが叫ばれているなか、入学試験を受けてくれる人をどれだけ確保できるかは、法科大学院としては死活問題である。
法科大学院の案内パンフレットに魅力的なことを書きたいと思う。
大学院を卒業した者のその後の進路が魅力的であることは応募者を増やすためには必須である。

そうするとどうなるだろうか。
法科大学院関係者は同じ大学院を卒業して弁護士になった人、同じ大学を卒業して企業の上の方で活躍している人に対して、うちの法科大学院出身者を雇ってほしいとお願いすることが考えられる。
「お願いします。うちの法科大学院の評価が高くなれば、あなたにとっても得になります。」


学閥はこのようにして助長されるのではないか。

1 件のコメント:

  1. アメリカのJDコースではピークと比べて新入生が半減していますが、日本でも中高生に法学部は不人気です。東大文1の進振でも法学部に欠員が出るほどです。まして法科大学院は定員割れ続出です。したがって、出身法科大学院にこだわっていたら、優秀な人材の確保はほとんどできない、というのが現状かもしれません。

    予備試験合格者向けの就職説明会を開く大手事務所が存在するのは、その証と思われます。

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